カナダの超ベテランバンドRush様の最新作。楽曲はもちろんコンセプトからアートワーク等全てにおいてRushらしさを貫いており実に素晴らしい。稚拙な表現ですが、本当に素晴らしい。個人的に最もポイントが高いのは
プログレバンドの宿命とも言える"一曲だけ聴いてもどうしようもない感"を全く感じさせず一曲一曲がしっかりとした魅力をもち、それぞれを切り出しても楽しめる点(Rushの作品はどれもそうですが)。それらが集まっているのだから当然アルバム全体の楽曲のレベルも高くなるわけです。また結成40周年を越えたそのバンドのアンサンブル力の高さはスタジオ盤でも充分に堪能できます。何かド派手なバカテク技を連発しているわけではないのですが、三人がまとまった音そのものにとてつもない説得感があります。本作のストーリーは
サイバーパンク的な世界感でタイトル
からしてやや
中二病臭さがあるかと思いますが、アルバムの中身自体で全くそれを感じさせないのは彼ら三人の説得力あるバンド
サウンドだからこそ成せる技なのではないでしょうか。最新作CrockWork Angels、長い長いRushの歴史の中でもBestな一枚と言える作品だと思います。来日祈願の意味も込め記念すべき第一弾レビューとさせていただきます!